現実には起こらなかった本当の話

思いつき

電車男みたいにネット上の嘘かホントかよくわからない話が時々あります。例えばこんなのとか。

反応は、7割感動、2割ホントなの?、1割検証開始、というところでしょうか。健全な反応のような気もしますが、時間が経つにつれて付き合い方も出来上がってくるのかもしれません。聞いた話では、ラジオが出だした頃は、ラジオから流れてくる情報に結構な影響を受けてたらしいです。当時は皮下注射するようにメディアは受け手に浸透していると思われていたみたいです。それからしばらくたって、少なくとも広告は無視するようになりました。

これらの話を読んだ時に思い出すのが、ティム・オブライエンの本当の戦争の話をしようの前書きです。ここに書いてあることで現実には起こらなかったこともある。だけど、すべて本当の話だ。文法的には意味がわかりませんが、言いたいことはわかります。


あと、ジョン・アーヴィングのピギースニードを救う話。少し知恵の足りないピギースニードは、友達が1人もいなく、いつも1人で豚の世話をしていた。ある日豚小屋が火事になった。小屋が燃え落ち、豚の脂の焼ける臭いがあたりを包む。たぶん、ピギースニードが助からなかったことはわかっていたが、誰もそのことを口にはしなかった。その夜、消火活動にあたった仲間とバーに集まり、ピギースニードは前の日に南の島に行ったとか、保険金目的で火を放ったけど、怖くなって逃げ出したとか、色んな話をした。ジョン・アーヴィングは小説家の仕事とは、ピギースニードを救う事だと言う。確かこんな内容。

事実としての情報と、体系化された知恵。それに加えて物語って何なのか、と考えたりします。。ネットの事実か作り事かよくわからない話も、物語として受け取れる人が増えてくるじゃないかと思います。