12-13 第3節 リヴァプール vs アーセナル

フットボール


まったく頭に入らない。年取ったかな。

シーズンオフもスカパーにお金を払い続けること、数ヶ月。ほとんど何も見てないのに引き落とされ続ける横暴に何度もやめようと思いましたが、ついにプレミア開幕しました。

で、第3節に至ってなお、1分2敗。驚くべきことに昨シーズンよりも、その前よりも悪いスタートだそうです。

思い返せば「4-3-3でポゼッションを志向する。」と言われた時には悪い予感がしたもんです。バルサがヨーロッパを席捲した後、多くのクラブがポゼッションを方針に掲げては、その後ひっそりとやめていったのを見ている身としては今年も前半戦を棒に振るのかと思ったもんです。

が、開幕戦もシティ戦も悪くなかったです。開幕戦はなんだかなのPKを2発くらったし、アッガーも一発レッドで退場しちゃいました。去年のチャンピオンチームのシティが相手になったアンフィールド開幕の2節目も悪くなかったです。簡単にクリアせずに選択したバックパスをさらわれてゴールを献上した結果、引き分けに終わりましたが、勝てる試合でした。

という感じで迎えたアンフィールドでのアーセナル戦。毎シーズン主力中の主力を引き抜かれて出足が悪いアーセナルとは早い時期に戦うのはラッキーな組み合わせだ、とまで思ってたわけですが、なめすぎました。はい。0-2でやられました。

さてと、スターティングメンバーは、

      スアレス   
スターリング     ボリーニ

シャヒン    ジェラード
     アレン

エンリケ       ジョンソン
   アッガー シュクルテル

     レイナ

シャヒンを先発。監督は賭けをするタイプには見えませんが、どんな勝算があったんでしょう。この人が何者でどのくらいの勝率があって、どうなったら狙い通りだったのか、監督の頭のなかはさっぱりわかりませんが、ノーインパクトに67分を過ごしてシェルビーと交代。まあ、いいんでしょう、これはこれで。

シャヒンが機能しないのは計算の内のはずです。アレンは動き回ってボールをさばき、リズムを作ってました。ラウール・メイレレスみたいな印象です。身体が細っこいのも似てるし。メイレレスにはベルカンプ並みのボレーシュートを何度も見せてもらったので、アレンにも何か見せて欲しいところです。

で、キャプテンは去年からずっと元気がありません。引退するアスリートがよく言う「思い通りのプレーができる日が少なくなってきた」、みたいな言葉が脳裏をよぎるような精彩のなさです。最近のジェラードは、移籍前のイチローの姿が重なって心配です。前線のスアレスのマークを緩くするためにもジェラードにはもっとシュートを打つことが求められると思いますが、たぶん、ブロックされた1本とこれまたブロックされたFKの1本くらいしか打てなかったんじゃないでしょうか。ジェラードにはまだまだフルシーズン活躍して欲しいです。

話がわき道に逸れましたけど、1点目はこのスリーセンターが問題なんじゃないかと思うわけです。ジェラードのミスパスもそうですし、アーセナルのカウンターも素晴らしかったですが、ルーカスかカイトがいれば、カウンターを遅らせてくれたんじゃないかと。ルーカスが怪我をした守備的MFにアレンを持ってきたわけですが、前述の通り彼はごりごりの守備職人ではありません。結果、カウンターがすぐにセンターバックまで迫ってきた印象がありました。

前線の3人。ホント、バルサみたいな3人が並びました。小さくて、スピーディーでテクニカル、という意味で。キャロルは結局、放出。クラウチ放出を思い出します。いる時は邪魔に思ってたけど、ホントにいなくなるともったいないことした気分になるのは、わがまますぎでしょうか?でも、まっ、なんかキャロルもったいないことしたかなー、と。左のスターリングはなかなか、ボリーニにはいまいちという感じでした。

ところで、イングランドの長谷部誠こと、ダウニングを左サイドバックにコンバートする、というのは正気ですか。本人はまんざらでもない、と本人以外が言っている。ヘンダーソンやら、アダムやらと一緒に入ってきたなかでは、エンリケの次に良かったと思うんだけど。みんな期待外れだったって言うんだよなー。ゴールは少なかったけど、サイドの突破、クロスは良かったし、右サイドにいる時は特に良かった。左足を警戒されたら縦に突破して、右足で結構いいクロスをあげてた。レフティーのサイドアタッカーではなかなかの逆足クロスだと思う。その右足のおかげで内に入って、左足の強烈シュートも打てる。真ん中にスアレスがいる、3トップでは左よりも右にレフティーのダウニングを置くのはありだと思う。左サイドバックといわず、右ウイングでポジションとって欲しい。この試合でも後半ボリーニと替わって、右ウイングで出場したんだしね。

バックラインとキーパーは申し分ない。あれだけ危なっかしかったシュクルテルとアッガーのセンターバックはビッグクラブの補強リストに載るようになったし、(もちろんリヴァプールもビッグクラブなんだけど)、右はジョンソン、左はエンリケがいる。左のエンリケはディフェンスも足元もドリブルもしっかりしてて、代表に選ばれないのが不思議でならない。ジョルディ・アルバはあんまり見たことないけど、エンリケよりもいいサイドバックなんだろうか?アルバはバルサに移籍したから代表に呼びやすいだろうけど、ぜひエンリケも代表に呼んで欲しいものです。

とにかく、なにかとポカの目立ったセンターバック2人がいつの間にかヒーピア、エンチョズを髣髴とされるようなコンビになりました。ルーカスだって、さんざん悪口言われてましたが(言ってましたが)、今は復帰が待望されています。つまり、スピアリングもそろそろそういう段階に入っているかもしれないということです。

というわけで、次節はこんな先発でどうだろう。

     スアレス   
スターリング     ダウニング

アレン      ジェラード
   スピアリング

エンリケ      ジョンソン
  アッガー  シュクルテル

    レイナ

さー、次は勝とう!